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膝蓋骨脱臼の原因はコレ【気になる手術費用や治療法のまとめ】

<監修柔道整復師 りんご>
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膝蓋骨(しつがいこつ)とは、いわゆる膝のお皿と言われている部分。ここの部分が外れそう。膝がガクガクする。膝がぬける。といった症状を感じたことはありませんか?

 

また、膝に血が溜まるといった症状がある場合、もしかしたら、膝蓋骨が脱臼している可能性があります。

膝蓋骨が脱臼していた場合、気になる手術費用や治療方法についてご紹介します。

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膝蓋骨脱臼の原因

 

膝蓋骨が脱臼する原因は大きく分けて4種類あります。

 

先天性

膝蓋骨脱臼の原因の要素として、先天的な原因が最も多いです。生まれつきや成長過程において、膝関節周りの筋肉や靭帯、骨などに異常がある場合、膝蓋骨が脱臼しやすくなります。

 

膝がX脚の人。大腿骨(太ももの骨)にある、膝蓋骨の溝が浅い人が当てはまります。また、女性に多くみられるのも特徴です。

 

外傷性

スポーツや事故などによって、外から強い力を膝蓋骨が受けたとき、脱臼が引き起こされます。スポーツが原因の場合、一つ目の要因はジャンプの着地をしたとき。

 

大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の急激な収縮によって、脱臼が引き起こされます。

 

また、サッカーやラグビー、柔道などのコンタクトスポーツで多い要因が打撲です。膝に直接、外力が加わり脱臼することや、サッカーなどで足をすくわれ、膝から落ちてしまうときに起こりやすいです。

 

外傷性が原因の場合、男性に多く見られます。

 

脱臼ではなく骨折を起こした場合の対処方法についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
膝蓋骨骨折の手術やリハビリ法【治療後に後遺症が残るか心配・・】

 

恒久性

膝関節の曲げ伸ばしに関わらず、常に膝蓋骨が脱臼している状態です。

 

反復性

普通であれば脱臼はしませんが、軽度な力が加わった時に簡単に脱臼してしまう。脱臼を繰り返す状態のことです。

 

ポイント1 膝蓋骨脱臼は動物でも起こる

実は、膝蓋骨には犬や牛、馬にもある骨です。特に小型犬では、骨の構造上膝蓋骨脱臼が起こりやすいと言われています。

 

それは、元々膝蓋骨が接地する骨(大腿骨や脛骨)にある溝が浅いため、衝撃に対し弱く、脱臼しやすいという特徴があります。

 

小型犬では、内側に。大型犬や馬・牛などの大きい動物では外側に脱臼することが多いです。人間だけでなく、動物でも注意が必要な怪我の一つです。

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膝蓋骨脱臼の治療法

 

整復は保存療法

多くの場合脱臼が起こっても、病院へ受診するときには元の位置に戻ることが多いです。

そのため、初めて脱臼を起こした場合や骨折を伴っていない場合には、整復した後に2~4週間ほどサポーターなどで外固定して、様子観察する保存療法がとられます。

 

固定をすることで、軟部組織(腱や靭帯、ヒフなど)の修復を促します。

 

リハビリ

固定期間中に失った筋力を回復するため、リハビリが行われます。リハビリの初期段階では、損傷部分に対して過剰なストレスをかけてしまうと、再脱臼を起こす危険性が高くなります。

 

そのため、膝の外側を支えている組織(大腿骨四頭筋のうち外側広筋や腸脛靭帯など)の柔軟性の改善を図ります。

その後、痛みの程度を見ながら、筋力強化や関節可動域訓練を行っていきます。

 

しかし、保存治療の場合、脱臼や亜脱臼を予防することしかできず、繰り返し脱臼を起こす人は、別の治療法が必要になります。

 

ポイント2 自分でできるリハビリ

1人でも筋力トレーニングができる方法をご紹介します。

用意するのはゴムボール。大きさはバレーボールより小さい程度。100円均一等で売っているボールで構いません。

 

方法

1. 膝を伸ばし長座位になります。

2. ボールが挟む程度に足の幅を少し広げ、膝と膝の間にボールを挟みます。

3. 膝を伸ばしたまま、ボールを5~7秒程度挟みます。時間が過ぎたら、緩ませます。

 

これを繰り返し行うと、内側広筋やそのほか、膝蓋骨の安定性を助ける組織の筋力が向上します。

 

手術

繰り返し脱臼を起こしやすい人(反復性脱臼)や初回でも今後脱臼を起こしやすいと判断された場合には、手術が適応になります。

頻度が高い手術は、内側膝蓋大腿靭帯再建術(MPFL再建術)という方法です。

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膝蓋骨脱臼の手術方法や費用

 

先ほど出てきたMPFL再建術について詳しく説明します。

 

どんな手術なのか

内側膝蓋骨大腿靭帯という靭帯は、細く膜のような靭帯です。

縫合するのは大変難しく、縫合後の強度も以前のような強さに戻りません。そのため、他の部位の腱や人工靭帯を使い、移植をする手術になります。

 

入院期間

場所にもよりますが、手術自体は日帰りでできる程長くはありません。大まかに4時間程度で終わるそうです。

しかし、そのあとのリハビリを考えると大抵2泊3日から1週間程度になります。

 

入院費用

手術の医療点数だけでは、おおよそ25万ほどになります。しかし、これに日々の入院費や点滴代、薬代等を含めると増額していきます。

 

また、医療点数は改定されますし、入院費に関しては病院によって異なるため、詳しくは手術を受ける病院で聞くのが一番良いでしょう。

入院費用についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
入院費用の相談ガイド【平均の相場や健康保険の適用についても解説】

 

日常生活を送っている中で、膝の不安定性を感じたら、それは膝蓋骨脱臼を起こしやすい状況のサインかも!?繰り返しやすい怪我でもあります。

気になる方は、整形外科で受診してみてはいかがでしょうか?

【関連記事】
膝の皿の上が痛い!【4つの原因や治療法を知って解放されよう】

 

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